「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記


2009年5月8日・首都圏の日帰り観光地・秩父地方の街めぐり


ゴールデンウィークの始めに埼玉県の秩父地方の街めぐりに行ってきました。
この地方には2004年の1月に秩父市を訪れて以来、約5年3ヶ月ぶりの訪問になります。
今回の最初の目的地は横瀬町です。自宅のある八王子からは八高線で東飯能まで出て、そこから西武秩父線に乗り換え、
所要時間は合計で約1時間半ほどです。

横瀬
横瀬町は秩父市の中心部に隣接する西武横瀬駅周辺を歩きました。
町の中心部を東西に貫く国道299号線沿いにある程度の商店の集積が見受けられますが、特に目立った商店街は見られま
せんでした。秩父市の中心部と横瀬町の中心部は隣接しており、横瀬町独自の商店街は特に必要ないという事なのでしょう。
この町は1984年に町制が施行された比較的新しい町なので、この状況も頷けます。
秩父市の中心部にほど近い、芝桜が名物になっている羊山公園は横瀬駅からアクセスする人が多いようです。
 ←秩父と言えばセメント。画像は横瀬町の三菱マテリアルの工場

秩父市
秩父市は再訪になります。
秩父市は古くから天然資源開発が盛んに行われていた街で、秩父市はそうした天然資源の集積地として栄えた街です。日本
最初の貨幣として知られる和同開珎も秩父産の銅で作成されており、商店街には和同開珎をモチーフにしたフラッグが掲げら
れています。
秩父市の中心部は西武秩父駅と秩父鉄道秩父駅の間になります。メインストリートは中心部を南北に貫く、県道73号線と国道
299号線になります。この通り沿いには約1.5キロにわたり、中小商店や業務ビルが断続的に並んでおり、秩父地方の中心都
市としての貫禄を感じさせる街並みとなっています。ただ、時期的な問題もあるのでしょうが、自動車の交通量が異常に多く、
写真を撮影するのにはやや難儀しました。
秩父鉄道の御花畑駅前付近から秩父神社までの間には番場商店街という商店街が形成されています。この商店街は秩父神
社の参道として栄えた商店街で、歴史を感じさせる商店も多数散見され、歩いていてなかなか楽しめる商店街です。
秩父市には他にも国道140号線の秩父市役所付近や、秩父市役所前付近より東方向に伸びる熊木町商店街なども形成され
ています。また、秩父鉄道秩父駅前付近にはちょっとした飲食店街も形成されています。
 ←国道299号線沿いの風景。左手の黒い建物は古い映画館の建物を利用した商店

皆野
秩父市の中心部を見て周った後、皆野町を訪れました。
皆野町では皆野駅から親鼻駅まで歩きました。
秩父鉄道皆野駅は歴史を感じさせる立派な駅舎で、この駅舎から、この街の栄華の程を窺い知る事が出来ます。
皆野町の商店街は県道43号線沿いに形成されており、皆野駅付近から下原交差点までの約500mほどに形成されています。
この街の中心部には秩父市の百貨店、矢尾百貨店系列の「みなの矢尾」というインテリア専門の大型店も立地しています。
親鼻駅周辺にも中小商店が散見されますが、皆野駅周辺とは一体感はなく、生活の場としての必要最小限の商店が集積され
ている雰囲気です。

長瀞
今回の街めぐりの最終目的地は長瀞町です。
長瀞町は当初、長瀞駅から野上駅まで歩いてみようと思っていたのですが、秩父市内を歩くのに思っていたよりも時間がかか
り、時間が限られてしまったので、今回は秩父鉄道長瀞駅周辺のみ歩いてみました。
長瀞は荒川の川下り舟で有名な街です。長瀞駅周辺は完全な観光地となっています。長瀞駅と荒川の間に東西に商店街形
成されており、観光客向けの飲食店やお土産物屋等が並んでいます。
失礼ながら、訪れる前は寂れた観光地をイメージしていたのですが、この日は非常に多くの観光客で賑わっていました。商店
街の商店を見ても、閉店している店は少なく、観光地としては一定のポジションを維持しているように見受けられました。
野上駅付近は帰りの車窓から見てみる限りでは特に目立った商店街は形成されていないように見受けられましたが、実際の
ところはどうなのかは判りません。
この日は秩父鉄道で寄居まで移動し、八高線で八王子まで帰宅しました。
 ←観光客で賑わう長瀞の荒川沿いの様子

現在、NHKの朝の連続テレビ小説は埼玉県の川越市を舞台にした「つばさ」という作品が放映されています。意外な事にNH
Kの連続テレビ小説で埼玉県が舞台になるのは初めてだそうです。秩父の街にも「つばさ」のポスターや幟があちこちに掲げ
られており、埼玉県全体で観光振興に役立てているようです。長瀞の人出も「つばさ」の効果があったのかも知れませんね。
私は以前からこの多くの観光資源と賑やかな商店街を多数抱える魅力的な県がともすれば揶揄の対象になるのを見て、腹立
たしい気持ちを抱いていたので、今回の「つばさ」効果で少しでも埼玉県の魅力が全国の方々に伝われば良いな、と一埼玉県
ファンとして期待しています。

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私の近況
【最近読んだ本】
「夢を食った男たち-『スター誕生』と歌謡曲黄金の70年代」阿久悠(文春文庫)

【本日のBGM】
「地上の恋人」郷ひろみ(作詞・阿木燿子 作曲・筒美京平 編曲・筒美京平 1978年)
ぼくは ぼくで ぼくの 心が君の
とりこになってゆく様を怖れているのさ
君は 君を 君の 体がいつか
裏切ることを今はまだ知らずにいるのさ