「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記
2009年6月9日・佐渡こまでも行くんらて、トキめき見附た加茂?下らない駄洒落で五泉なさい
3月に福岡、長崎を訪れて以来、久々に泊りがけの国内旅行に出掛けました。目的地は新潟県です。
八王子から電車を乗り継ぎ、大宮駅へ、そこから7時26分発のMaxとき303号に乗車、長岡駅には8時36分に到着します。
長岡から在来線に乗り換え、はじめの目的地の見附市には9時6分に到着します。
見附
見附市の中心部はJR見附駅から約2キロほど南東に離れた本町、新町地区になります。
小雨が降る中、JR見附駅から中心部まで歩きましたが、駅と中心部の間には中小商店が散見される程度で、特に目立った商店街
などは形成されていません。見附郵便局付近から徐々に密集感のある街並みへと変わっていきます。
見附市の中心商店街は中心部を東西に貫く県道242号線沿いに形成されています。この県道242号線沿いに、本町、本町中央、本
町三丁目、新町、稲荷町大通りの各商店街が形成されています。新潟県の商店街なので、もちろん片屋根式アーケードが設置され
ています。本町三丁目商店街は切妻屋根と雁木という伝統的な景観となっています。
帰りは見附市役所の東手に伸びる通りを歩いて見附駅まで戻りましたが、こちらは特に商店街などは形成されていませんでした。
←本町三丁目商店街
加茂
次いで訪れたのは加茂市です。
JR加茂駅前にはメリアというショッピングセンターが立地しています。この規模の地方都市にしては比較的大きなショッピングセンター
です。
商店街は加茂駅前より東方向に伸びる県道9号線沿いに形成されています。加茂駅前より道半交差点までの約1.2キロに渡って片屋
根式アーケードや雁木の設置された商店街が続いており、かなり歩き応えのある商店街となっています。加茂市の中心部は北を加茂
川に、南を加茂山に挟まれた東西に細長い平地に形成されており、密集感の強い街並みが形成されています。個人的に新町商店街
の昭和の商店街全盛期を偲ばせる景観に心惹かれました。
←加茂市の仲町通り商店街
五泉
加茂市を訪れた後、信越線で新津まで移動し、新津で磐越西線に乗り換え、五泉市を訪れました。
五泉市は学生時代に喜多方から新潟に抜ける際に一度、途中下車をした事があり、それ以来14年ぶりに訪れました。
中心商店街はJR磐越西線の東側に並行して伸びる県道7号線沿いに形成されています。この商店街は片屋根式アーケードというより
も、伝統的な雁木をそのまま発展させたような形状になっています。
五泉駅前から北方向に伸びる通りにも五泉駅前商店街が形成されています。こちらは近代的な片屋根式アーケードが設置されていま
す。こうした新旧の対比が楽しめる街です。
村松
五泉駅前から路線バスに揺られること約10分、村松に到着します。
村松は現在は合併して五泉市となっていますが、2006年までは単独の町でした。この街は江戸時代に村松藩の城下町として栄えた歴
史を有する街です。
村松の中心商店街は国道290号線沿いに形成されています。片側2車線で、路肩に雪国らしく十分なスペースが取られた大通りですが、
城下町時代の鍵型街路がそのまま残っています。
この街にも立派な片屋根式アーケードが設置されています。
この日はこの後、村松バスターミナルから高速バスを利用して新潟市の古町まで移動しました。
新潟市中心部を訪れるのは2004年8月以来5年ぶりですが、中心部に高層マンションが建っており、驚きました。バスの車窓から見てい
ても中規模のマンションが目立ちましたが、以前はこんなにマンションが目立つ街ではなかった気がします。
古町では中古レコード屋でEPを何枚か購入した後、定食屋でカツ丼を食しました。新潟県のカツ丼は甘ダレをかけたものだと聞いていま
したが、私が入った店では普通の卵でとじたものでした。
この後、歩いて万代シティにあるホテルに投宿しました。
←新潟市中心部の様子
2日目、朝6時に起床し、新潟港のフェリーターミナルへ。
8時のジェットフォイル船で一路、佐渡を目指します。両津港までは1時間の船旅です。
船窓から望む佐渡島は本当に大きく、日本一面積の大きい島だというの事が実感できます。
両津港から路線バスに乗り込み、まずは島の西にある相川を目指します。
相川
両津港から路線バスで約1時間で相川に到着します。
相川の中心部を南北に貫く県道45号線の一つ東側に相川の中心商店街が形成されています。
立派な片屋根式アーケードの設置された相川天領通りという商店街が中心商店街になります。この商店街の距離は短く、せいぜい150m
ほどですが、この商店街の前後にもアーケードのない商店街が形成されています。
この街は起伏のある街で、普通に景色を見ていても楽しめます。また、地図を見てみると判りますが、この街は職業地名がそのまま残っ
ています。そういった点からは旧地名ファンの方も訪れてみると楽しめると思います。
←相川の風景
佐和田
この後、再び路線バスに乗り込み、佐和田を訪れました。
佐和田の商店街は中心部を東西に貫く国道350号線沿いに商店街が形成されています。佐和田バスターミナルから石田橋の手前までの
約1.3キロほどに渡って商店街が続いています。また、一部区間ですが、立派な片屋根式アーケードも設置されています。
また、国道350号線と佐和田海岸の間には飲食店が並ぶ一画があります。歓楽街というほどの規模ではありませんが、なかなか味のある
路地裏となっています。
佐和田海岸からの風景もなかなか雄大で楽しめました。
両津
佐和田を訪れた後、両津に戻り、両津の街を歩きました。
両津の街はその地名が現すとおり、「夷」と「湊」の二つの港町から成り立っています。両津港の北側が夷、南側が湊になります。
まずは夷を歩いてみました。
夷地区を南北に貫く国道350号線沿いに片屋根式アーケードが設置された夷本町商店街が形成されています。この商店街は両津橋より夷
二ノ町交差点までの約650mに渡って形成されています。また、夷二ノ町交差点より北方向に伸びる県道45号線沿いにも片屋根式アーケー
ドが設置された商店街が形成されています。国道350号線と加茂湖の間には結構な規模の歓楽街が形成されています。
湊地区は地区を南北に貫く県道45号線沿いに本町通り商店街が形成されています。この商店街にはアーケードはありません。こちらは約1
キロほどに渡って商店街が形成されていますが、一般住宅も目立ちます。
現在の両津の中心部は北側の夷地区になると思います。
この後、中心部の南に立地する椎崎温泉で湯浴みをしました。この温泉は加茂湖畔に立地しており、露天風呂から加茂湖と両津の街を一
望する事が出来ます。
←椎崎温泉から望む加茂湖と両津市中心部
両津港の待合所にある食堂でカツ丼を食べましたが、ここは新潟県独特の甘ダレを使用したカツ丼でした。
両津港を19時半に出るフェリーで帰路に着きます。夜のため、船窓の景色が楽しめないので、読書をして過ごします。
新潟港には22時に到着します。そこから路線バスで万代バスターミナルまで移動し、23時発の東京・池袋行きの夜行バスに乗り込みます。
夜行バスには学生時代以来10年ぶりくらいで乗りましたが、正直、やや体に堪えました。
池袋駅前に4時半に到着し、そこから電車を乗り継ぎ、八王子の自宅には6時過ぎに到着しました。
今回訪れた街はいずれも片屋根式アーケードが設置されており、片屋根式アーケード王国・新潟を改めて実感しました。
また、奄美大島を訪れて以来、個人的に続いている離島ブームも佐渡という日本最大の離島を訪れることが出来、一つの区切りをつける事
が出来ました。佐渡の街自体も楽しめましたが、佐渡島の自然風景や風土も大変に気に入りました。佐渡は今回訪れた街以外にも南西部
の小木や中部の金井にも商店街があるようなので、いずれ再訪してみたいと思っています。
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私の近況
【最近読んだ本】
「アジアの都市と建築」加藤祐三編(鹿島出版会)
【本日のBGM】
「鳥の詩」杉田かおる(作詞・阿久悠 作曲・坂田晃一 編曲・坂田晃一 1981年)
人は人と別れて 愛の重さ覚え
鳥は鳥と別れて 春になる 秋になる
私の心が湖(うみ)ならば必ずやさしい鳥が棲(す)む
鳥よ 鳥よ 鳥たちよ
鳥よ 鳥よ 鳥の詩