思いましたが、あいにくの空模様だったので、サイト更新をしたり、レコードの整理をしたりして過ごしました。
連休最終日、昼前から晴れとの天気予報を信じて、久しぶりの街歩きに出掛けました。目的地は東京都豊島区です。
八王子から西国分寺、新秋津・秋津を経由して、最初の目的地の東長崎までは約1時間ほどで着きます。
東長崎
東長崎は豊島区の最西端に立地する街です。この地区の町名は長崎、南長崎となっています。東長崎駅は長崎地区の東に
位置する駅ではないので、駅名は長崎県の長崎駅と区別するために付けられたのでしょう。
商店街は駅の南北に満遍なく広がっています。駅の南口は南北に伸びる長崎銀座商店街と東西に伸びる光和通り、北口一
帯には長崎十字会の各商店街が形成されています。比較的、北口の長崎十字会商店街が賑やかに感じました。
←左・長崎銀座商店街 右・長崎十字会商店街椎名町
現在は地図上では椎名町と言う町名は消えています。現在の椎名町駅の南側一帯が椎名町と呼ばれていたようですが、椎名
町の商店街は駅の北側の一帯に立地しています。北側一帯の町名は長崎（一丁目、二丁目）で、そういった意味で本来であれ
ば椎名町駅北側こそが「東長崎」になると思うのですが、東京においては鉄道駅名＝街の名前として定着している所が多いの
で、このサイトでも長崎一丁目、二丁目を椎名町の括りでご紹介します。
余談ですが、高校から大学に在学していた時期に昭和の事件史にやたら興味があり、そういった類の本を読み漁ったり、図書
館で昔の新聞の縮尺版のコピーをとりまくっていた時期がありました。中でも1948年の帝銀事件は発生日が私の誕生日と同じ
なので非常に関心を持って調べていました。そんな帝銀事件の舞台となった帝国銀行椎名町支店があった街が椎名町です。
前置きが長くなりましたが、椎名町には全蓋式アーケード商店街があります。椎名町駅前から西方向に伸びるすずらん通り商店
街がそれですが、長さはせいぜい100m足らずの短い商店街です。椎名町の中心商店街は東西に伸びるサミット通り、長小通り、
南北に伸びる椎名町サンロード商店街になります。ちなみにサミットはスーパーの名前、長小は長崎小学校に由来します。この
ほかにも仲通り、地蔵通り、S.Kロードなどの商店街が立地しており、非常に商店街密度の高い街です。商店街好きの方は歩い
ていると楽しめる街だと思います。
←左・すずらん通り商店街 右・椎名町サンロード商店街大塚
椎名町を訪れた後、池袋で山手線に乗り換えて、大塚を訪れました。
東長崎、椎名町と駅前ロータリーも整備されておらず、大型店もオフィスビルもない商店街を中心とした生活感溢れる街を歩いて
きた後、ロータリーが整備され、駅前にオフィスビルが林立する大塚駅前に降り立つと、同じ駅前と言ってもその景観の差に思わ
ず苦笑いしてしまいます。個人的には西武線沿線のヒューマンスケールの街により魅力を感じます。
大塚の街は大塚駅を中心に南北に伸びる都道436号線などのいくつかの大通りを軸に街が形成されています。また、この街を南
北に都電荒川線が貫いており、なかなか全体像を掴みにくい構造になっています。
商店街は駅の北側に折戸通り、大塚北口、駅の南側にさんもーる大塚、大塚銀座、大塚三業通りなどの商店街が形成されていま
す。一番規模の大きな商店街は大塚北口商店街になると思います。この商店街は一般商店の中に風俗店が点在する商店街になっ
ており、独特の雰囲気があります。南口の、さんもーる大塚商店街は大塚駅前から南方向に伸びる南大塚通りと都電荒川線の間
に網の目のように伸びている商店街です。山手線沿線とは言え、この辺りはマンションや民家も多いようで、この商店街も生活感
のある商店街となっていました。こういう商店街にはいつまでも頑張って欲しいな、と思いますね。
鬼子母神前
大塚から都電に乗り、鬼子母神前電停で下車しました。
この街は鬼子母神堂の参道として発展した鬼子母神通り商店街が形成されています。鬼子母神前電停を挟んで南北に、約500m
ほどの商店街で、南端で目白通りに、北端を明治通りにそれぞれ接しています。派手さのない商店街ですが、生活商店街として地
域からの一定の支持を得ているようでした。東京の一般市民の生活を感じられる商店街の雛形として捉える事も出来るかもしれま
せん。
このあと、池袋まで明治通り沿いに歩いて、池袋の中古レコード店でレコードを何枚か購入した後、八王子まで帰宅しました。
今回訪れた街はどこも商店街が賑やかで歩いていて非常に楽しめました。特に椎名町の商店街の活気と、大塚の商店街の生活
感にはとても感銘を受けました。こうした街をいくつも見付ける事が出来るから、商店街めぐりの趣味はやめられませんね。
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