「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記
2009年8月14日・高原列車は小海・佐久を行くよ
6月頃から仕事や私用で色々と用事が多く、都市めぐりも昨年と比べるとペースが落ちています。例年、夏は青春18切符を使用して、
東北地方や東海地方などに遠征に出かけるのが楽しみの一つなのですが、今夏はなかなか時間がとれず、この時期にようやく出掛
ける事が出来ました。
出掛けに静岡県で震度6弱の地震が発生、ネットで確認するとJR中央線が韮崎-小淵沢間で運転中止と出ていました。先行きに不
安を感じますが、駄目なら引き返す心積もりだけして、朝6時10分頃に自宅を出発。JR八王子駅6時29分発の松本行き普通電車で
一路小淵沢を目指します。幸い、運転も再開され、最初の目的地の小淵沢には予定より10分ほど遅れて9時10分頃に到着しました。
小淵沢
小淵沢は今まで何度と通過してきた街ですが、街中を歩くのは今回が初めてです。
この街は八ヶ岳南麓の高原地帯に立地する街だけあり、八王子という盆地から来ると、空気が涼しく過ごし易い気温に感じます。
商店街は小淵沢駅前から伸びるなだらかなカーブを描く坂道に形成されています。また、駅の南側に東西に伸びる通りと、その一つ
南側の通りにも商店街が形成されています。中心の駅前からの坂道は隣接する長野県富士見町の商店街と雰囲気が似ています。
小淵沢町の合併前の人口は約6,000人なので、それを考えるとなかなか立派な商店街だと思いました。
海ノ口
小淵沢を40分ほどとやや駆け足で見て周った後、小淵沢駅9時57分発の小海線で長野県を北上します。
小海線は初めて乗りましたが、観光色の強い路線(夏休みなので特にそう感じた部分も多いかも)で、車内では沿線の見所などのア
ナウンスが入ります。途中、清里や野辺山などは駅には観光客の姿が多く見受けられました。
小淵沢駅から小1時間で目的地の佐久海ノ口駅に到着します。
佐久海ノ口は行政区分上は南牧村に立地します。
この街は海ノ口温泉があるので、ある程度商店街が形成されているのでは、と期待していたのですが、温泉宿や食堂などが点在す
る程度で商店街などは形成されていませんでした。もしかしたら野辺山駅周辺には商店街が形成されているのかもしれません。
小海
次いで小海町の中心駅の小海駅を訪れました。
路線名を冠されただけあり、とても立派な駅舎で欧州調のとんがり屋根の時計台まで設置されています。
商店街は小海駅前より北方向に伸びる県道2号線沿いに土村商店街が形成されています。
駅は千曲川の東岸に立地しますが、千曲川西岸の国道141号線の西側にも商店街が形成されています。
全体的にこじんまりとした商店街ですが、綺麗に整備されており、地域拠点としての貫禄を感じさせる造りになっています。
←土村商店街
佐久穂町
小海を訪れた後、今度は佐久穂町を訪れます。
この町は2005年に佐久町と八千穂村が合併して出来た新しい町です。今回は旧佐久町の中心地の海瀬駅から羽黒下駅の間を歩
きます。
地図を見た時点では海瀬駅から町役場の間が中心部ではないかと想像していたのですが、実際には羽黒下駅の南側の県道2号線
沿いに商店街が形成されていました。商店街は歴史を感じさせる商店も散見され、私が想像していたよりも規模の大きな商店街でし
た。こういう想像以上に規模の大きな商店街に出会えるのは嬉しいですね。
余談ですが、この羽黒下駅の南東には佐久市の大きな飛び地が立地しています。中心部に隣接してこれだけ大きな飛び地があるの
もなにか曰くありげで興味深いですね。
←羽黒下駅付近の商店街(県道2号線)
岩村田
次いで、佐久市の岩村田を訪れました。
岩村田は佐久市の北部に立地し、江戸時代には城下町として、また中山道の宿場町として栄えた街です。
商店街は中心部を南北に貫く県道138号線沿いに岩村田本町商店街が形成されており、この商店街には片屋根式のアーケードも設
置されています。
また、県道138号線の岩村田本町交差点から西に伸びる旧中山道沿いにも昔ながらの商店が並ぶ商店街が形成されています。
これらの商店街の裏路地には飲食店が集積されている路地もあり、全体として貫禄のある商店街となっています。
佐久市は人口10万人の都市ですが、この岩村田のほかに、既に画像を収録している中込地区にも立派な商店街が形成されています。
また、2005年に合併した臼田町の中心部にも商店街があるようです。人口10万人の都市にこれだけ商店街が各所に分散している都
市も珍しいのではないでしょうか。
←岩村田本町商店街
この日は、当初は中込地区を再訪しようかと思っていたのですが、空模様が怪しくなり、また4時間ほどしか睡眠をとっておらず、肉体的
にも疲労を感じていたため、帰宅することにしました。
岩村田駅16時49分の普通電車に乗り、小海、小淵沢、甲府、高尾と乗り継ぎ、八王子には22時50分ころ到着しました。
久しぶりに鈍行列車を乗り継いでの旅行となりましたが、山間の静かな路線を乗り継ぐのは旅行をしている気分が高まり、楽しめました。
この沿線は初めて訪れましたが、沿線には清里や野辺山、信濃川上、臼田、中込など訪れたい街がいくつか見付かりましたので、またい
ずれは再訪してみようと思います。
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【私の近況】
「レコードマップ」という本を購入しました。意外な街にも面白そうなレコード店があります。こうしたレコード店めぐりも旅行の楽しみの一つになりそうです。
【本日のBGM】
「コスモス街道」狩人(作詞・竜真知子 作曲・都倉俊一 編曲・都倉俊一 1977年)
右は越後へ行く 北の道
左は木曽まで行く 中仙道
続いてる コスモスの道が