「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記


2009年9月3日・夏の尾張にどこ蟹江きたくなったもんで、一宮に行ったんだて



結局、総選挙は民主党の歴史的大勝、そして自民、公明の与党が歴史的大敗を喫する結果に終わりました。
1955年の保守合同以来、自民党が第一党の座から転落するのは史上初めての事、そういった点では確かに歴史的な事でしょう。
しかし、前回の郵政選挙といい、今回の政権交代選挙といい、こうも極端な結果が出る小選挙区制度というものに個人的には疑
問を感じます。先鋭化した政治的対立軸がない我が国には多様な民意を反映する中選挙区制度の方が適している気がしますが、
まあ、選挙制度が今後の政治課題に取り上げられる可能性は低いでしょう(民主党との連立内閣に参加するであろう社民党や国
民新党、或いは第三党のポジションを維持した公明党の動向次第ではありうるかも?)
まあ、このように政治の話題に極力触れないでいた当サイトにおいても多少なりとも触れてしまうほどの熱い政治の季節だった事
を一応記しておきます。総選挙終了と同時に台風が日本を掠めていったのも何か象徴的な気もしますが、これ以上政治の話題を
書いて恥をかくのはやめにしておきます。

さて、総選挙投票日の翌日、関東に近づいてくる台風を避けるかのように、一路西を目指します。使用するのはもちろん青春18切
符です。
夜勤明けの重たい体に鞭打ち、立川駅発13時13分の南武線で川崎駅を目指しますが、寝過ごして、一度鹿島田駅まで戻るという
失敗をしでかします。気を取り直して、再び川崎駅へ、川崎からは東海道線に乗り、ひたすら西へ。
小田原、熱海、浜松と乗り次ぎ、目的地の尾張一宮には21時過ぎに到着しました。
その後、尾張一宮駅前のホテルにチェックインして、寝ようとしたら友人から電話があり、選挙結果などの件で話し込んでしまい、結
局就寝したのは23時半頃でした。

翌朝、7時半に起床。
愛知県と言えば喫茶店王国で、中でもモーニングサービスの充実ぶりは目を瞠るものがあります。
私も名古屋に宿泊した朝は名駅か栄の地下街の喫茶店で中日スポーツ(私は大阪出身ながらドラゴンズファン)を読みながら、
モーニングサービスに舌鼓を打つのが恒例なのですが、ホテル周辺にこれといった喫茶店が見当たらなかったので、コンビニでパ
ンと中日新聞(さすがに選挙関連の記事を読みたかったので一般紙を購入)し、ホテルで食事を摂りました。
ここ一宮市は上記の喫茶店モーニングサービス発祥の地とされる街なので、次回は一宮市の喫茶店でモーニングを摂りたいです
ね。
朝食後、尾張一宮駅へ移動し、名鉄のバスターミナルから路線バスに乗り込みます。
路線バスに揺られる事、約15分で最初の目的地の尾西に到着します。

尾西
尾西は2005年に一宮市と合併するまでは単独で市政を施行していた街です。
旧尾西市役所、現在の一宮市役所尾西庁舎の南側に東西に伸びる起街道沿いに商店街が形成されていますが、東は野府川、
西は木曽川の約3キロに渡って断続的に中小商店が並んでいます。この起街道はかつては尾張一宮駅から路面電車が敷かれ
ていたそうなので、そうした事もこのような断続的な商店が並ぶ景観を生む要因になったのでしょう。
また、この起街道と南北に交わる通りのいくつかにも商店街が形成されています。全体的に木曽川に近づくほど、密集感のある
街並みとなっています。
起の街は美濃路の宿場町として栄えた街です。私は尾張起郵便局の東側の通りが美濃路だと思っていたのですが、帰宅後、調
べてみると、木曽川東岸の細い路地が美濃路だそうです。この通りは全く見ずに終わったので、心残りが出来てしまいました。
旧尾西市には奥町や玉ノ井辺りにも商店街がありそうですし、近隣の萩原地区にも商店街があるので、いずれ起地区の美濃路
沿いも再訪してみようと思います。

一宮
尾西の街を歩いた後、路線バスで再び尾張一宮駅に戻り、今度は一宮の街を歩きます。
一宮は2004年5月に一度訪れており、今回は5年ぶりの再訪となります。
尾張一宮駅の東側一帯に広範囲に渡って市街地が形成されており、前回歩いた際に見落としていた商店街もいくつか見付かり
ました。
中心商店街は真清田神社の南側に南北に伸びる本町商店街になります。この商店街は全蓋式アーケードが設置されています。
東海地方では屈指の規模を誇る全蓋式アーケード商店街だと思います。この商店街を軸として、駅前商店街、人形町商店街、銀
座通り商店街、御朱印地通りなどの商店街が網の目のように伸びています。概ね東西300m、南北500mの範囲に商店街は集約
れており、コンパクトながらも非常に密集感のある商店街群となっています。
また、大江川の東岸、泉2丁目界隈には花岡商店街が形成されていますが、ここは遊郭の面影を色濃く残す一画となっていました。
客引きがちらほらいたのであまり写真には収められなかったのが残念です。
  ←左・メインストリートの伝馬通り 右・中心商店街の本町商店街

蟹江
次いで、蟹江町を訪れます。ここがこの日の最後の目的地になります。
尾張一宮駅から東海道線で名古屋駅へ移動し、そこから関西線に乗り換え、3駅で蟹江駅に着きます。
JR蟹江駅前は特に商店街らしい商店街も形成されておらず、中心部は近鉄蟹江駅周辺になります。
近鉄蟹江駅前から北方向に伸びる県道103号線沿いに一番街商店街などの商店街が形成されています。近鉄蟹江駅前から県
道29号線までの約900mに渡って商店街が形成されています。郡部の商店街としては特筆すべき規模だと思います。
この県道103号線沿い以外にも近鉄蟹江駅前付近には東西に伸びるいくつかの商店街が形成されています。
全体的に密集感のある街並みが形成されており、また、近くを蟹江川が流れており、潤いを感じる街となっています。
なかなか面白い街なので街歩き好きの方は訪れてみてはいかがでしょうか?
 ←近鉄蟹江駅前付近の商店街

この日は、このまま帰路に着きます。
せっかく愛知県まで来ておきながら、名古屋の街を全く歩かずに帰るのは少し惜しい気もしますが、愛知県内には他にいくつも訪れ
たい街があるので、ここは他の街はあとの楽しみにとっておくことにします。
蟹江駅は16時38分発の関西線で名古屋駅へ、その後、豊橋、浜松、静岡、熱海、小田原、茅ヶ崎、橋本と乗り継ぎ、八王子駅には
23時半頃に到着しました。

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私の近況
【最近読んだ本】
「どうにもとまらない歌謡曲-七〇年代のジェンダー」舌津智之(晶文社)

【本日のBGM】
「美・サイレント」山口百恵(作詞・阿木耀子 作曲・宇崎竜童 編曲・萩田光雄 1979年)
あなたの○○○○が欲しいのです
燃えてる××××が好きだから
女の私にここまで言わせて
じらすのは じらすのは 楽しいですか