「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記


2009年1月15日・「港・坂道・泉岳寺」


冬の関東地方は高気圧に覆われ、快晴の日が多いのですが、この日も非常に良い天気でした。
と言う訳で、仕事が休みのこの日も家でゴロゴロなどせず街歩きに出掛けてきました。
目的地は東京都港区です。

品川駅東口
自宅のある八王子から品川駅までは新宿経由で約1時間でかかります。
品川駅周辺は2003年10月に駅周辺を少し歩いただけなので、今回は泉岳寺駅まで、じっくり歩いてみました。
まずは品川駅東口。
ここはかつての新幹線基地の跡地を利用した大規模な再開発が行われ、一大オフィス街になっています。
個人的に最近はこの手の不動産デベロッパー主導の再開発にはあまり興味がないので、駆け足で眺めるのに留めて
おきます。
品川駅東口の駅前には港南二丁目商店街という商店街もあります。飲食店中心の商店街ですが、歓楽街ではなく、オ
フィス利用者を当て込んだ商店街です。こういう商店街は東京や大阪、名古屋といた巨大都市圏の中心部にしか形成
されませんね。この商店街のストリートファニチャーには新幹線、船舶、飛行機のイラストが描かれています。新幹線は
言うに及ばず、品川駅は東京港にも近いですし、羽田空港までも乗り換えなしで訪れる事が出来ます。そういった意味
でこの街には陸・海・空の交通の結節点としての街と言う側面もあるようです。

高輪(品川駅西口)
品川駅西口には品川、高輪、新高輪の各プリンスホテルを始め、パシフィックホテル東京、近頃ニュースで話題になった
京品ホテルなど多くのホテルが集中しています。ちなみに当地にプリンスホテルが集中して立地している事情については
猪瀬直樹の「ミカドの肖像」と言う本に事情が詳しく書かれていますので、興味のある方は読んでみてください。

品川駅西口前から西方向に伸びる柘榴坂を登りきると、道が90度カーブし、北に向かっています。この通りが二本榎通り
となり、この通り沿いにはメリーロード高輪と言う商店街が形成されています。この商店街には昔ながらの商店も多く見受
けられます。ただ、中規模のマンションも多く、人通りもそれなりにあります。
この商店街の北端に泉岳寺という寺院が立地しています。この寺院は忠臣蔵で有名な赤穂義士の墓がある事で有名です。
私が訪れた時も観光客の姿がちらほらありました。
この界隈には二本榎通り沿いを中心に昔ながらの建物も多く、坂道もあり、情緒を感じる街区になっています。
 ←泉岳寺・大石内蔵助像

三田
泉岳寺から地下鉄で三田駅に移動しました。JRで言うと田町駅の西口になります。
三田と言えば現在では慶應義塾大学のキャンパスがある事で有名です。
田町駅前から東方向に伸びる商店街の名前も「慶応通り振興会」となっています。ただ、周辺にはNECの本社をはじめと
して、企業のオフィスも多く集まっているため、サラリーマン、OL向けの飲食店が多く集まっており、学生街という雰囲気は
薄めです。
慶応大学の東側に伸びる三田通りからは東京タワーの雄姿を拝む事が出来ます。地方出身者の私としては東京タワーを
見ると未だに興奮してしまいます。羽田空港から八王子までリムジンバスを利用する時は首都高速から見る東京タワーの
夜景をいつも楽しみにしています。都庁ビルが出来ようが、レインボーブリッジが出来ようが、六本木ヒルズが出来ようが、
東京タワーにはいつまでも東京のシンボルとして屹立していて欲しいと個人的に思います。
 ←三田通りと東京タワー

芝浦
JR田町駅の東側には芝浦商店街が形成されています。
ここの商店街は私が思っていた以上に立派な商店街でした。
また、この界隈は芝浦運河が縦横に張り巡らされており、潤いのある風景となっています。
この辺りはオフィスビルだけではなく、高層マンションも多数立地しており、子供連れの主婦や学校帰りの小学生の姿も見
られ、独特の雰囲気があります。
商店街散策だけでなく、普通に散歩するだけでも結構楽しめる地区ではないかと思います。

この日は芝浦地区を歩き終わった時点で午後2時40分と時間はまだあったのですが、今の時期は日が傾くのが早く、この
時分で画像を撮影すると逆光で使い物にならないものが多くなるので、帰宅しました。
本当は両国に行って大相撲観戦をしようかと思ったのですが、給料日前であまり余裕がないので、自宅観戦にしました。

それにしてもやはり東京の街は奥が深いですね。
東京23区はもう数え切れないほど歩いていますが、まだまだ見ていない部分がたくさんあります。
はやくこの街を自信を持って「知っている」と言いたいのですが、まだまだ時間がかかりそうです。

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私の近況
【最近読んだ本】
「大尉の娘」プーシキン(神西清・訳 岩波文庫)

【本日のBGM】
「星から来た二人」ピンク・レディー(作詞・阿久悠 作曲・都倉俊一 編曲・萩田光雄 1978年)
昼は砂漠の東京も
夜はきらめく海になる
空と海との イルミネーション
私たちは 星から来た二人