「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人のS崎の都市訪問記


2009年10月16日・東京商店街めぐり〜葛飾区編


八王子などの多摩地区にもあれだけ氾濫していた「TOKYO 2016」の看板群もすっかり撤去され、一都民として敗戦を実感する
と同時に地方出身者としてこれ以上の東京の増長を生む結果にならずにほっとする気持が複雑入り乱れる10日ぶりの休日、久
しぶりに東京23区東部に繰り出しました。
八王子から中央線で神田まで出て、山手線に乗り換え日暮里へ、京成線に乗り換えて最初の目的の、お花茶屋駅には約2時間
でほど到着します。

お花茶屋
お花茶屋は葛飾区の中西部に位置する地区です。
当初は今回の街めぐりは青戸、高砂、柴又の三箇所のみ周ろうと思っていたのですが、時間的にもう一箇所周られそうなので、
他にどこか面白そうな所はないかな、と調べてみたところ、お花茶屋に商店街がありそうだったので、訪れてみる事にしました。

この地区のメイン商店街はお花茶屋駅前から北方向に伸びるプロムナードお花茶屋商店街、お花茶屋商栄会、お花茶屋親和
会の各商店街になります。合計で全長約500mほどの商店街群で、全てカラータイルで舗装された綺麗な商店街です。
東京区部らしい密集感と生活感の溢れた商店街で、こういう商店街を歩いていると楽しい気分になれますね。
プロムナードお花茶屋商店街は上記の南北に伸びる通りと東西に交わるいくつかの通りにも形成されています。全体的に「圭」
の字のような形の商店街になっています。
また、お花茶屋駅北口前から西方向には親交会商店街という全長100mほどの商店街も形成されています。距離は短いですが、
密集感のある商店街が形成されています。
また、駅の南側に東西に伸びる通りにはお花茶屋駅前商店街が形成されています。こちら側は北側の各商店街に比較して、昔
ながらの商店が目立ちます。もしかしたら元々は駅の南側が街の中心だったのかもしれません。
全体的に商店街の発達した街で、商店街マニアとしては訪れて良かったな、と言える街でした。
 ←プロムナードお花茶屋商店街

青戸
次にお花茶屋駅から千葉方面へ一駅目の青戸を訪れました。駅名は「青砥」ですが、町名は「青戸」となっています。こうした町
名と駅名の「ずれ」というのは割りとありますが、大体は鉄道会社の勘違いなどが原因の事が多いようです。「アオト」も元々「青
戸村」という村が存在していたので、地名としては「青戸」が正しいのだと思います。
商店街は青砥駅を挟んで東西に満遍なく立地しています。駅の西側で一番大きな商店街は京成本線に並行して伸びる通りをメ
インにした青戸サンロード商店街になります。2車線の通り沿いに商店が並ぶ形状の商店街になっています。上記の京成本線に
並行して伸びる通りの環七通りよりの150mほどの区間は車1台が通れるような細い路地になっており、この区間には青戸銀座
通り商店街が形成されています。
他には青戸団地の南側に東西に伸びる通り沿いには青戸ミナミ通り商店街が形成されています。
また、青戸駅前には北ウイング青戸商店街が形成されています。名称の由来はよく判りませんが(この商店街はどちらかという
と青戸地区の南に立地している)、京成電車=成田空港=北ウイングという由来なのかもしれません。
青砥駅の東側一帯には青砥駅前通り商店街が形成されています。こちらは駅の西側と比較すると静かな印象です。
青砥駅の周辺にはオフィスビルも散見され、業務地区としての側面もあるようで、駅前の一部などは地域型商店街として機能し
ているようにも見られますが、青戸ミナミ通り商店街の様な近隣型商店街もあり、両者の対比がなかなか面白かったです。

高砂
青戸を訪れた後、青砥駅から千葉方面へ一駅目の高砂を訪れました。
高砂の商店街は駅を挟んだ南北にそれぞれ形成されています。
京成高砂駅の北側には都道468号線沿いに商店街が形成されています。南から順に高砂、住吉、柴又一丁目の各商店街となっ
ています。また、この都道468号線の西側には高砂中央通り商店街が、東側にはエビス通り商店街がそれぞれ形成されています。
京成高砂駅の南側には都道468号線を含む一帯に高砂南町商友会商店街が形成されています。
京成高砂駅の南側にイトーヨーカドー高砂店が立地していますが、その東側の通り沿いには高砂サービス通り商店街が形成され
ています。この商店街の南端は高砂南町商友会商店街と成っています。この両商店街で形成された通りが高砂地区では一番賑
わいを感じる商店街となっていました。この商店街の中にある八百屋が特に人気があるようで多くの人で賑わっていたのが印象
的でした。

柴又
この日、最後の訪問地は柴又です。京成高砂駅から京成金町線で金町方面へ一駅目で到着します。
柴又はご存知の通り、山田洋二監督、渥美清主演の国民的映画である「男はつらいよ」の主人公・寅さんこと車寅次郎の出身地
として全国的な知名度を有する街です。
柴又駅前から柴又帝釈天までの間の通りは帝釈天参道としてお土産物屋や飲食店が並ぶ観光地の要素の濃い商店街となって
います。
柴又駅前の南側一帯には柴又親商会商店街が形成されていますが、こちらは地元の人向けの商店街並ぶ、生活感の溢れる商
店街となっています。
商店街マニア的には上記の両商店街の対比が楽しめました。
 ←帝釈天参道の商店街

この後、京成金町線で金町駅へ移動しました。そして、金町ベルシティ商店街を歩きました。
先日、掲示板において金町ベルシティ商店街に設置されていた全蓋式アーケードが撤去されたとの情報が寄せられたので、自分
でも見てみようと思ったからです。以前にアーケードが設置されたいた時を見ているので、アーケードのない商店街の風景はなか
なか新鮮に感じました。
 ←金町ベルシティ商店街

その後、地下鉄を乗り継いで、久しぶりに上野を訪れました。
上野駅近くの中古レコード屋で何点かレコードを購入し、商店街を歩きながら御徒町駅まで移動。山手線と中央線を乗り継ぎ、帰
宅しました。
 ←久しぶりの上野

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私の近況
【最近読んだ本】
「戦争と罪責」野田正彰(岩波書店)

【本日のBGM】
「思秋期」岩崎宏美(作詞・阿久悠 作曲・三木たかし 編曲・三木たかし 1977年)
無邪気な春の語らいや
はなやぐ夏のいたずらや
笑いころげたあれこれ 思う秋の日