「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記


2009年10月26日・讃岐の商店街はまんでがんええけんの


私の勤務は不規則なシフト制で予想外の日に連休が取れたりします。今回も思わぬ連休が取れたので、ついつい旅行に出掛けて
しまいました。目的地は香川県です。
今回は往復とも最近何かと話題の羽田空港から飛行機を利用しました。
JAL1403便にて一路高松空港へ。
高松空港からはレンタカーを利用し、まずは三木町を目指します。

三木町
高松空港から三木町役場までは一般道で約30分ほどで到着します。
三木町の中心部は琴電平木駅から池戸駅の間にかけての一帯になります。
商店街は平木駅から東方向に新川までの間に平木本町商店街が、池戸駅の東側に南北に池戸商店街がそれぞれ形成されていま
す。どちらの商店街にも全蓋式アーケードが設置されていますが、老朽化が目立ちます。両商店街はともに旧長尾街道で繋がって
いますが、中間の一帯は住宅街となっています。丁度、両商店街の中ほどには香川大学農学部のキャンパスも立地しています。こ
の香川大学農学部前にもある程度の商店の集積が見受けられました。
商店街の規模としては平木本町商店街の方が大きく感じましたが、賑わいは池戸商店街の方がやや賑やかに感じました。

三本松
次いで、東かがわ市の三本松地区を訪れました。
三本松は2004年8月に駅前を少しだけ見た事はあるのですが、じっくりと歩くのは初めてです。
商店街は三本松駅の東側、国道11号線とJR高徳線の間の一帯に三本松商店街が形成されています。南北3本、東西5本の通りか
ら成る商店街で、このうち東西3本の通りはカラータイル舗装がされています。全体的に新しく、明るい感じのする商店街で、雰囲気
的には大都市近郊都市の駅前商店街の雰囲気が漂います。
何でも元々三本松の中心は三本松駅の北側の三本松港付近だったそうで、この三本松商店街は比較的新しい商店街だそうです。
三本松漁港近くには本町商店街という商店街が形成されていましたが、三本松駅の北側の一帯は全体的に住商混在地区の色合い
が濃くなっています。
 ←三本松商店街

引田
三本松地区を訪れた後、同じ東かがわ市内の引田地区を訪れました。
引田地区は香川県の最東端に立地する街で、街の中心部から4キロほど東に進むと徳島県との県境が立地しています。
引田の中心部は引田駅の北東一帯に形成されています。
この地区は中心部を貫く大通りが存在せず、小さな路地から成る昔ながらの漁村集落の面影が残されています。商店街は中心部を
南北に貫く本町通り沿いと、国道11号線の北側に並行して伸びる通り沿いに形成されています。
この街は昔ながらの街並みを活かした観光開発も行われていますが、歴史を感じさせる建物は中心部の北端、小海川に架かる御幸
橋付近に集まっています。中でもベンガラ色になまこ壁の「かめびし屋」の醤油蔵は見事でした。
 ←引田の街並。画像手前が「かめびし屋」

津田
次に、津田の街を訪れました。この街は現在では大川、志度、寒川、長尾の五町と合併して、さぬき市となっています。
津田の中心部は讃岐津田駅の北側、国道11号線と津田港の間の一帯に形成されています。
商店街は国道11号線の東側に並行して伸びる通りに本町商店街が形成されており、この商店街の北側一帯には全蓋式アーケードが
設置されています。また、カラータイル舗装もされており、昔ながらの商店が中心の商店街ですが、商店街活性化にも一定の取り組み
がされているように見受けられました。

志度
この日、最後の訪問地は志度になります。
志度は2004年8月に一度訪れていますが、その際は志度駅から、さぬき市役所までの通りをざっと歩いただけで、見落としている商店
街があると思い、再訪してみました。
志度駅とさぬき市役所を結ぶ県道135号線沿いには3〜5階建てのビルも立地しており、目抜き通りとして整備されています。
旧来の商店街は国道11号線の北側に並行して形成されている源内通り商店街になります。この商店街は、さぬき市役所の南付近か
ら志度寺までの間の約700mほどに及ぶ商店街となっています。
ちなみに商店街名の「源内」は江戸時代後期に活躍した当地出身の讃岐藩士・平賀源内に由来します。平賀源内と言えば「エレキテ
ル」を発明した事で有名な蘭学者で、博物学のような研究をしていた人です。

志度を訪れた後、屋島の街を少し車で走ってみましたが、風景は全体的に郊外のロードサイト店が林立するような風景でした。
「古高松」との地名が指すように歴史のある地区なので、商店街があるかと思ったのですが、ざっと見たところ、特に目ぼしい商店街は
見付けられませんでした。
この後、屋島で見付けた銭湯で体を癒した後、高松駅前のレンタカー事務所に車を返却し、瓦町駅近くのうどん屋で夕食を摂った後、
瓦町駅近くのホテルにチェックインしました。
 ←高松市中心部の歓楽街の様子

翌日は朝7時に起床。ホテルで朝食を摂った後、8時半にホテルをチェックアウトし、瓦町駅へ。
8時57分の琴電で、さぬき市の長尾を目指します。
琴電に乗ったのは学生時代以来、約12年ぶりですが、至る所に同社のマスコットであるイルカの「ことちゃん」があしらわれています。
琴電のICカードも「IruCa」と名付けられています。あまり香川県にイルカというイメージはなかったので、何故ここまでイルカをプッシュ
するのかはよく判りませんが、まあ、JR東日本のsuicaもペンギンだし、JR西日本のicocaもカモノハシなので、鉄道会社のキャラクター
はあまり地域性と関係ないのかもしれませんね。
それはさておき、長尾には約30分ほどで到着します。
 ←琴電の「ことちゃん」(長尾駅にて)

長尾
長尾のメインストリートは長尾駅の南に東西に伸びる長尾街道になります。この通り沿いには商店や金融機関の支店などが集積され
ています。
商店街はこの長尾街道の北側、長尾寺の南側に東西に伸びる通り沿い、長尾駅前付近から県道3号線までの間の約500mほどの区
間に形成されています。この商店街は長尾寺の参道として栄えた商店街のようで、旅館や民宿も何軒か見受けられます。
長尾街道の南に並行して伸びる県道10号線沿いは前日に三木町から三本松に向かう車中から見ましたが、中心部と郊外の中間のよ
うな景観でした。

高松市中心部
長尾を訪れた後、琴電で高松築港駅まで移動し、高松市中心部を歩きました。
高松市の中心部は2003年5月と2004年8月に歩いており、今回で3回目となります。
まずは中央通り、観光通り、フェリー通り、県庁通りと4つの大通りを歩きました。中央通り沿いにはオフィスビルが集積されており、四
国の中枢都市としての自負を感じさせる景観となっています。県庁通りは今回、初めて歩きましたが、想像していたよりもオフィスビル
や商店の集積が見受けられました。

大通りを見た後は中心部の商店街を歩きました。まずは高松市が誇る全蓋式アーケード商店街群を全て周りました。
高松市中心部の商店街は片原町、兵庫町、丸亀町、南新町、田町、ライオン通り、常葉町の商店街の集合体になります。こられ全て
の商店街に全蓋式アーケードが設置されており、アーケード商店街マニアにとっては歩き応えのある街です。
片原町、兵庫町、田町の3つの商店街は比較的庶民的な雰囲気の漂う商店街、丸亀町と南新町は大都市の繁華街らしい活気のある
商店街、ライオン通りは歓楽街の雰囲気の漂う商店街とそれぞれに個性があるのも見ていて楽しいですね。
今回、高松を訪れた最大の目的は丸亀町商店街に設置されたMARUGAMEドームというアーケード・ドームを見る事でした。これは
高さ32.2mと日本一の高さを誇るアーケードとなっています。このドームの広場にモール型の店舗を設置し、商店街活性化を図ってい
ます。(行った事はありませんが)ミラノのガレリアを思わせるような高級感に溢れた空間が演出されており、なるほど、各地から視察
に訪れ、商店街活性化の事例として各書に記載されるのも頷ける都市空間だと思いました。

今回、歩いていて中心部のアーケード以外にも大きな商店街が存在するのを発見しました。
田町商店街を南に抜けた地点より南方向に伸びるサンロード藤塚商店街と、サンロード藤塚商店街を南に抜けた地点より南方向に
伸びる栗林商店街がそれです。こうした商店街がある事は全く知りませんでしたので、これは思わぬ収穫でした。
また、中心部の全蓋式アーケード商店街の裏路地の大部分は飲食店が集積されており、全体的に巨大な歓楽街が形成されています。
特にライオン通りと東西に交わる古馬場町のいくつかの通りと、ライオン通りを南に抜けた地点付近より南方向に伸びるトキワ新町商
店街が特に賑やかそうな通りに見受けられました。
 ←MARUGAMEドーム

中心部の街歩きを終えた後、ホテルに預けていた荷物を受け取り、瓦町駅へ移動し、空港行きのリムジンバスに乗ろうと思ったら40分
ほど時間があったので、駅の近くにあった中古レコード屋で時間を潰した後(結局EPを4枚ほど購入しました)、リムジンバスに乗り、空
港へ。JAL1414便で帰京の途につきました。

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【私の近況】
特にないのですが、仕事等で色々忙しく、なかなかサイト更新の時間が取れません・・・

【本日のBGM】
「イルカにのった少年」城みちる(作詞・杉さとみ 作曲・林あきら 編曲・高田弘 1973年)
さみしい時は海にきて
水平線をみてごらん
空と海のすきまから
イルカにのった少年は
愛の花束胸に抱き
遠い国からやってくる
君に君に君に会うためやってくる