「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記
2009年12月5日・板橋区の商店街は続くよどこまでも
11月はじめの金曜日、仕事が休みだったので街歩きに出掛けました。
目的地は久しぶりの板橋区。八王子から中央線で新宿まで出て、新宿から埼京線で最初の目的の板橋駅までは約1時間の道のりです。
この日は板橋駅から中板橋駅を経て、ときわ台駅まで歩き通しました。
板橋駅〜仲宿
まずは板橋駅周辺の商店街を歩きました。
板橋駅は西側が板橋区、東側は北区になります。駅の東側にも商店街が形成されているようですが、今回は板橋区の商店街見て周る
のが目的なので、板橋駅の東側はまたの機会に周る事にします。
板橋駅と地下鉄新板橋駅の間の一画には板橋西口、メトロ通り、新板中通り、中央通りなどの小さな路地から成るいくつかの商店街が
形成されています。これらの商店街は昔ながらの商店が中心の生活感のある商店街となっています。池袋という巨大繁華街から至近
距離の街でありながら、庶民的な雰囲気の漂う穏やかな街となっています。
板橋駅から西方向に旧中山道が伸びており、この中山道沿いにもいくつか商店街が形成されています。
まず、板橋駅前から国道17号線までの区間には板橋駅前本通り商店街が形成されています。この商店街はかつては平尾宿として栄え
たのですが、現在では2車線の車道と専用歩道が設置された通りとなっており、駅に近いためか業務ビルやマンションが目立ち、宿場町
の面影はあまり感じませんでした。
国道17号線の北側から板橋区役所付近までの区間には板橋不動通り、板橋区役所付近から石神井川の南手までの区間には仲宿、石
神井川の北手から環七通り付近までの区間には板橋本町の各商店街が形成されています。これらは旧中山道の仲宿、上宿として栄え
た地区です(先の平尾宿と仲宿、上宿を併せて板橋宿と総称された)。これらの商店街はカラータイルで舗装され、歴史を感じさせる商店
も多く残り、かつての宿場町の偲ばせる商店街となっています。板橋不動通り商店街には東京らしい宮造り銭湯も残っています。どこも
それなりに仲宿商店街は賑わいを感じる商店街でしたが、中でも仲宿商店街は多くの人で賑わっていました。
板橋駅西口前から環七通り付近まで約2.1キロに渡り商店街が形成されており、かなり歩き応えがありました。
←仲宿商店街
中板橋
板橋本町商店街は北端付近で西方向に伸びており、国道17号線に突き当たります。国道17号線を超えると、今度は西方向に愛染商栄
会商店街が形成されています。この愛染商栄会商店街を西に進むと、双葉さくら通り商栄会商店街に至ります。これら両商店街の総延
長距離は約550mに及びます。双葉さくら通り商栄会商店街を西に抜け、石神井川を越えると、中板橋商店街に至ります。この商店街は
東武中板橋駅の北側一帯に形成された商店街で、首都圏の私鉄沿線らしいいくつかの小さな路地からなる密集感と生活感の溢れる商
店街です。こうした庶民的な活気に溢れた商店街を歩いていると、商店街こそが庶民のパワーの発露だと思われてきます。そういった意
味において、現在の商店街を取り巻く厳しい状況は庶民のパワーが低下している証左だと思えてなりません。政治家や官僚、企業家や
言論人など我が国の舵を握っている人には庶民のパワーをもっと活かせていけるような社会造りに取り組んでいただきたいと思います。
少し話が脱線しましたが、中板橋駅の南側には駅前から西南方向に中板橋駅南口商店街が、この商店街の南側に並行して仲町親和
会商店街がそれぞれ形成されています。また、東武東上線の南側に並行して下頭橋通り共栄会商店街が形成されています。この商店
街の総延長は約700mに及びます。
常盤台
下頭橋通り共栄会商店街を北側に抜けると常盤台の街に至ります。
東武ときわ台駅の南側には南北を貫くメインストリート沿いに常盤台銀座商店街が形成されています。この商店街は約350mほどの商
店街です。また、ときわ台駅の南側には、常盤台南口、神社通りなどの商店街も形成されています。
一方、ときわ台駅の北側は駅前から北方向に伸びる常盤台駅前中央通り沿いに中小商店が散見されます。この通りを北に450mほど
進むと、富士見通りに至りますが、この通り沿いには富士見通り親交会商店街が形成されています。この商店街は昔ながらの商店街多
く、街道筋の面影を色濃く残しています。常盤台の町は昭和の初め頃に東武鉄道によって開発がされたそうですが、元々はこの富士見
通り沿いが商業地だったのが、鉄道の開通により駅周辺に中心地が移動したのでしょう。駅周辺の商店街+駅前通り+旧来の街道筋
の商店街という形状は埼玉県北部に多く見受けられ、私は勝手に「埼玉北部モデル」と呼んでいるのですが、常盤台の街も「埼玉北部モ
デル」に当てはまりそうです。
←常盤台銀座商店街
この日はさすがに歩きつかれたので、寄り道もせず、東武東上線、武蔵野線、中央線と電車を乗り継ぎ、おとなしく八王子まで帰宅しまし
た。
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「野中広務 差別と権力」魚住昭(講談社文庫)
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「想い出のセレナーデ」天地真理(作詞・山上路夫 作曲・森田公一 編曲・竜崎孝路 1974年)
あなたのもとへ いそいそと
季節の花を かかえては
訪ねたのあれはまるで 遠い夢のようね
あんなに素晴らしい愛が
何故に今はとどかないのあなたのあの胸に