「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記
2010年2月5日・あなたは銀の車で 奈良盆地をくるくるまわる
実家帰省の三日目はこのサイトのサーバー管理人兄弟とともに、合計3名で自動車で奈良盆地の市町をめぐります。
一緒にめぐると言っても目的地まで一緒に移動し、現地でめいめい勝手なことをして過ごし、再び合流して次の目的地に移動する、
というスタイルで行っています。
実家のある四條畷市からは高速を経由して小一時間ほどで最初の目的地の新庄に到着します。
新庄
新庄は新庄町と當麻町が合併して出来た葛城市の中心地として位置付けられている地区です。
JR和歌山線と近鉄御所線が通っていますが、JR線の界隈は新市街地で商店街もなさそうだったので、近鉄新庄駅の西側の旧市
街地を散策してみました。中心部を貫く県道30号線と、その一つ南側に並行して伸びる通り沿いに中小商店が見受けられますが、
全体的に住商混在地区と言った雰囲気でした。この地区の商業の中心は国道24号線沿いのロードサイドに移行してしまっているよ
うです。
田原本
次いで、田原本町を訪れました。
近鉄電車の西田原本駅及び田原本駅の東側一帯が中心部となります。
田原本は元々、教行寺の寺内町として栄えた街です。教行寺という寺院は現在はなく、現在は同じ敷地に浄照寺と本誓寺という二
つの寺院が立地しています。
こうした歴史から田原本の街は車一台が通れるかどうかというような幅員の複数の路地から構成されています。商店街は田原本駅
の東側に南北に伸びる、ゑびす通り、その北端から東方向に伸びる魚町、ゑびす通りの東側に並行して延びる市町通りなど、浄照、
本誓の両寺院を囲む路地の殆どに商店街が形成されています。歴史を感じさせる商店が多く、私の様な商店街好きの人間にとって
歩いていて大変に楽しめる街並みとなっていました。
雰囲気的には和歌山県湯浅町に似ているなと感じました(サーバー管理人も同様の感想でした)。
←左・ゑびす通り商店街 右・魚町商店街
箸尾
続いて、箸尾の街を訪れました。
箸尾は広陵町に属する街で、西田原本駅から近鉄田原本線で王寺方面に三駅目にあたります。
商店街は県道157号線の一つ東側に並行して伸びる通り沿いに箸尾サービス店会商店街が形成されています。ここの商店街は私
が思っていたよりも大きな商店街で、思わぬ収穫となりました。県道157号線沿いにもある程度の商店の集積が見受けられました。
三宅町
次に、三宅町を訪れました。
三宅町には但馬、石見と言う旧国名を冠する二つの駅が立地していますが、地図を見る限り、どちらも新興住宅街のように見受け
られたので、町役場周辺を訪れてみました。町役場の東側、県道197号線の西側に南北に伸びる通りは太子道と呼ばれ、法隆寺
建立の際に、聖徳太子が飛鳥の里と斑鳩の里を往復するのに用いた通りだそうです。この通り沿いに若干の商店の集積が見受
けれましたが、周辺は基本的に住宅街となっています。もしかしたら、私が避けた鉄道駅周辺に商店街が形成されていたのかも知
れません。もし、三宅町の商店街についてご存知の片がいらっしゃれば、ご教示いただければ幸いです。
←奈良盆地といえば環濠集落。三宅町の伴堂地区も環濠集落で、画像はその遺構
結崎
三宅町を訪れた後、一つ北に立地する川西町の結崎を訪れました。
結崎駅から川西町役場まで歩いてみましたが、商店街は結崎駅周辺にしか見当たりませんでした。ここの商店街はいかにも大都
市近郊の街らしい新しい商店で形成された商店街でした。
あとから地図を見て、唐院地区にも商店街ありそうなことに気付きました。この地区を見られなかったのは心残りになりましたが、
いずれまた機会を見て唐院地区も訪れてみようと思います。
安堵町
続いて、川西町の北西に立地する安堵町を訪れました。
この町には鉄道が通っておらず、安堵町役場周辺を歩いてみました。
町役場の南側一帯にまとまった集落があり、ここが安堵町の中心地になるのかと思います。商店は散見される程度で特に商店街
などは形成されていませんでした。しかし、歴史を感じさせる建物が多く、古い街並みが好きな方は訪れてみると楽しめるかも知れ
ません。
法隆寺
次いで、安堵町の西に立地する斑鳩町を訪れました。
斑鳩町ではJR法隆寺駅から法隆寺まで歩きました。
JR法隆寺駅周辺には駅の北側に東西に伸びる通りを中心とした一帯に法隆寺北口商店街が形成されています。この商店街は鉄
道の開通により発展した商店街のようで、商店は昭和後期から平成にかけての建築であろう商店が中心でした。どういう訳か自動
車の通行料が多く、歩くのに少々難儀するほどでした。この点、行政はなんらかの手を打った方が良いのではないか、と思いました。
この法隆寺駅から法隆寺を結ぶ県道5号線、及び国道25号線沿いにも商店の集積が見受けられます。
国道25号線の南側に並行して伸びる通りには並松商店街が形成されています。この商店街は歴史的な建物も散見される商店街と
なっています。詳しい歴史などは判りませんが、法隆寺との由緒のある商店街ではないかと思います。
←世界遺産・法隆寺
上牧
この日最後の訪問地は上牧町です。
上牧町には鉄道が通っておらず、上牧町役場周辺を訪れてみました。
地図で見た想像していた通り、ニュータウンとして開発された街でしたが、上牧町役場の東側に南北に伸びる通り沿いには中小商
店が集積されており、思っていたよりも中心としての貫禄を感じる賑やかな通りでした。この通り沿いにあるレインボープラザという
ショッピングモールがこの地区の中心商業施設になるようでした。
ちなみに1日に8箇所を訪れたのは新記録となりました。
上牧町を訪れた後、寝屋川市に移動し、焼肉の晩餐を食した後、三人でカラオケに行きました。
なお、実家帰省は翌日は家でゆっくりと静養し、夕食に父母と私と妹2人の合計5人で、しゃぶしゃぶを食べに行きました。2日続けて
牛肉を大量に食べると言う贅沢をしてしまいました(笑)
そして、その翌日には帰京の途につきました。
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私の近況
【最近読んだ本】
「『縮小都市』の時代」矢作弘(角川書店)
【本日のBGM】
「旅愁-斑鳩にて-」布施明(作詞・松本隆 作曲・川口真 編曲・船山基紀 1977年)
斑鳩はいにしえの里 街の色しみこんだ
自分が不思議に恥しい