「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記

2010年3月10日・ここは鹿児島 旅路の果てか 港、指宿、枕崎、西之表


いくつかの種目で日本の金メダルが期待されていたが、結局日本の金メダル数がゼロと言う残念な結果に終わったバンクーバー
冬季五輪が閉幕した週末、久しぶりに国内旅行へと出掛けました。
目的地は鹿児島県。九州に出掛けるのは昨年3月に福岡市近郊と壱岐、対馬を訪れて以来、約1年ぶりとなります。
八王子駅前発4時35分のリムジンバスで一路、羽田空港へ。羽田発6時50分発のANA619便で一路鹿児島空港へ。
鹿児島空港には8時45分に到着。空港からは手配していたレンタカーに乗り込み、まずは指宿市を目指します。
九州自動車道、指宿スカイライン、県道17号線、県道28号線、県道236号線、国道226号線などを経由し、指宿駅には10時30分過
ぎに到着しました。

指宿
指宿市の商店街は指宿駅の東北一帯に、中央通り、駅前通り、昭和通り、渡瀬通り、平和通りなどの商店街が形成されています。
なかでも駅前通りと渡瀬通りの二つの商店街が中心商店街らしい密集感のより強い商店街となっていました。
指宿と言うと温泉街で有名な都市です。温泉街は上記の指宿駅前の中心部から500mほど南進した湯の浜4、5、6丁目に立地して
います。これらの地区を南北に貫く県道238号線沿いに温泉ホテルや飲食店、土産物屋などが並びます。
この温泉街近くの海岸沿いには砂蒸し風呂が並んでおり、この風景は指宿を代表する景観となっています。
指宿の商店街を1時間半ほどで歩いた後、枕崎市を目指します。
指宿から国道226号線を1時間ほど走ると、枕崎市に到着します。途中、美しい開聞岳の姿を拝む事が出来ました。
 ←開聞岳

枕崎
枕崎駅前に着いた際に、地図に記載されている場所に駅舎がなく、混乱しました。
周辺を見渡すと、「←枕崎駅」と書かれた小さな看板があり、この看板の指示通りに進むと、建物の陰に隠れるように枕崎駅が立地
していました。帰宅後に調べてみると、再開発に伴い、駅舎が移動したとの事。旧駅舎跡地には大型スーパーが立地していました。
さて、枕崎市の商店街はJR枕崎駅の西側一帯に形成されており、JR枕崎駅前から南方向に伸びる枕崎市駅通り、JR枕崎駅前よ
り西方向に伸びる市役所通り、枕崎市駅通りの西側に並行して伸びる学校通りなどの商店街が形成されています。これらの商店街
の他に、枕崎港の東側にも昔ながらの商店が並ぶ商店街が形成されています。
中心部の南側を東西に貫く国道226号線沿いには業務ビルなどが建ち並び、人口2万2千人の都市にしてはなかなか迫力のある景
観となっています。
なお、枕崎市はカツオ漁でも知られる街で、街中には鰹節の匂いが充満しています。

加世田
枕崎を後にし、次の目的地の加世田に向います。枕崎から加世田までは国道270号線で約30分ほどで到着します。
加世田の商店街は旧加世田市役所(現南さつま市役所)の西側一帯に形成されています。国道270号線の西側に並行して伸びる、
ゆめぴか本町通り商店街が中心商店街になるようですが、この商店街は綺麗に整備されていました。この商店街の北側には新栄
街通り、南側にはえびす通りの両商店街が形成されています。これらの商店街は1984年まで存在していた南薩鉄道という私鉄の加
世田駅の跡地を中心に形成されており、往時を偲ばせる都市形状となっています。ちなみに加世田駅の跡地にはバスターミナルが
立地しており、今も加世田地区の公共交通の中心地として機能しています。
 ←ゆめぴあ本町通り商店街

知覧
次いで訪れたのは加世田の西方に立地する知覧の街です。
この街は江戸時代の武家屋敷の跡地が綺麗に保存されている事、また太平洋戦争時に飛行場が設置され、陸軍特別攻撃隊、い
わゆる神風特攻隊の出撃基地として知られる街です。
中心部は旧知覧町役場(現南九州市役所)周辺に形成されており、商店街は県道23号線沿いに形成されています。一部の店舗が
薩摩の小京都と言われるイメージを意識してか、伝統的な造りの装飾を施していますが、全体的には至って普通の小都市の商店
街です。
武家屋敷は県道23号線の南側に並行して伸びる本場場通り沿いに立地しており、この一画だけ、まるでタイムスリップしたかのよ
うな景観となっています。知覧の武家屋敷は生垣が多く用いられており、緑豊かな景観となっている点が特徴的でした。
 ←本場場通り

川辺
この日最後の訪問地は知覧、頴娃と合併して南九州市となった旧川辺町です。
中心部は旧川辺町役場(現南九州市役所川辺支所)の北側一帯に広がっており、商店街は街の中心部を東西に貫く県道19号線沿
いに形成されています。約1キロほどの区間に渡って商店街が形成されており、なかなか迫力のある景観となっています。日没時間
が迫っており、かつ雨が強く降っていたので、駆け足であまりゆっくりと出来ないのが残念でした。
知名度の高い知覧と比較するとマイナーな地区なのだろうと思いますが、商店街マニア的には南九州市の中心地は川辺だと思いま
した。
なお、指宿から枕崎に向う途中に頴娃の中心部を通過しましたが、頴娃にもそこそこの規模の商店街が形成されていました。

川辺からは宿を取っている鹿児島市内に移動します。
川辺から鹿児島中央駅までは1時間半ほどで到着。駅近くのレンタカー会社の事務所にレンタカーを返却した後、鹿児島中央駅に
移動。夕食をまだ摂っていなかったので、夕食を食べる場所を探すために駅前の商店街を歩いていると、中古レコード屋を発見、
思わず店内に吸い込まれていました。思わぬところで良いレコードを手に入れる事が出来ました。
その後、同じ商店街にあるカレーショップでカツハヤシを食した後、鹿児島中央駅から徒歩10分ほどの場所にある銭湯へ。銭湯言っ
ても鹿児島市内の銭湯は本物の温泉になっています。飲泉を勧めていたので、一口だけ飲んでおきました。
温泉で疲れを癒した後、市電で天文館へ移動。天文館の商店街の夜景を画像に収めたかったのですが、雨が激しく、また疲れもあ
り、前回訪問した時にはアーケードの架け替え工事が行われていた天文館本通りの画像だけ撮影しました。
21時頃に宿に入り、23時頃に就寝しました。
  ←左・鹿児島中央駅 右・天文館本通り商店街

翌日は朝6時頃に起床、7時前にホテルで簡単な朝食を摂った後、鹿児島港へ向います。
この日は土曜日と言うこともあり、観光客風の人達が大勢いました。鹿児島港からは種子島のほか、屋久島への航路も伸びており、
屋久島へ観光に行く人も多いようです。
8時に鹿児島港発のジェット船で一路種子島を目指します。
錦江湾を抜け、佐多岬の南を東進し、1時間半ほどで種子島の西之表港に到着します。
  
↑鹿児島港から、             ↑佐多岬をかすめ、           ↑西之表港へ

西之表
西之表は種子島の北部に立地する、種子島の中心地とされる街です。
西之表港の東側に国道58号線と県道582号線と二つの通りが並行して伸びています。県道582号線の方が幅員が広く、国道が旧道、
県道が新道となっているのだと思います。どちらにも中小商店や業務ビルなどが並んでいますが、幅員が狭い旧道である国道58号
線の方がより密集感のある景観となっており、商店街マニアの心をくすぐります。
また、これらの通りの周辺の裏路地には飲食店の集積も見受けられますが、そこまでの大歓楽街が形成されている訳ではありませ
ん。市役所などの公共施設は小高い高台に立地しており、坂道が情緒を醸し出しています。
西之表の街を2時間ほどかけて歩いた後、路線バスに乗り込み、今度は島の南端に立地する南種子町の上中を目指します。
西之表からしばらく海岸線を走った後、中種子町の野間の手前辺りから丘陵地帯に入り込みます。
1時間20分ほどで南種子町の上中に到着しました。
  ←左・国道58号線 右・県道582号線

上中
上中の中心部は南種子町役場の北側一帯になり、商店街は国道58号線の上中交差点より南に伸びる通り沿いに上中本通り会商
店街が形成されています。この商店街は南北約450mほどの商店街です。思っていたよりも立派な商店街で、商店街にはなぜか英
語による案内マップも設置されていました。南種子町内には種子島宇宙センターが立地するため、海外から宇宙開発の関係者が
来訪することもあるのでしょうか?
上中の街中の少し小高い場所からは屋久島の山並みが見えました。

野間
上中の街を小1時間ほどで歩いた後、再び路線バスに乗り込み、今度は中種子町の野間を目指します。
ちなみに、バスの運転手は西之表から乗ったバスと同じおっちゃんでした。上中からは30分足らずで到着しました。
野間の中心部は中種子町役場の北側一帯に広がっています。商店街は国道58号線の東側に並行して伸びる通り沿いに旭町商店
街が形成されています。この商店街には立派なアーチが設置されており、驚きました。南北400mほどの商店街ですが、なかなか楽
しめました。並行する国道58号線にもある程度の商店の集積が見受けられました。

野間の街を1時間ほどで歩いた後、路線バスで一路種子島空港へ。
種子島空港は驚くほど綺麗な空港でした。今まで離島の空港は対馬、奄美、石垣と利用したことがありますが、種子島空港が一番
綺麗でした。
 ←種子島空港内の様子

18時種子島発のJAC3774便で鹿児島空港へ向います。この飛行機は私にとって初めてのプロペラ機でしたが、乗ってみると、普通
のジェット機と変わりませんでした。
鹿児島空港に18時半着。ここで19時50分発のSNA82便に乗り継ぎ、羽田空港には21時半に到着しました。

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私の近況
【最近読んだ本】
「中国の都市空間を読む」高村正彦(山川出版社)

【本日のBGM】
「女ともだち」高田みづえ(作詞・松本隆 作曲・筒美京平 編曲・高田弘 1978年)
ねえ真知子どうおもう?
もしその気なら 近くの店で
あの人が待っている行ってあげなよ
ねえ真知子どうおもう?
返事はいいわ 聞けば哀しい
邪魔者は消えるわね あとはお好きに 真知子