「多摩地区そして日本各地の画像集」管理人・S崎の都市訪問記


2009年2月6日・那賀那賀おもしょ伊都こじょ


年中無休のホテル勤めの私にとって正月は休みを取りにくい時期で、毎年1月後半に冬休みを取っています。
今年は1月30日から2月3日まで冬休みを取り、大阪の実家に帰省しました。
今回は久々に親戚と会う用事があり、はじめの2日間は親戚たちと旧交を温めながら過ごしました。
そして、2月1日には、このサイトのサーバー管理人兄弟と3人で和歌山県の紀ノ川沿岸の街めぐりを行いました。
3人で街めぐりと言っても、現地まで一緒に行き、現地ではめいめい好きな事をして、再び集合し、また次の目的
地へ向かうと言うスタイルを取っています。

岩出
まず、はじめに向かったのは和歌山市の東隣の岩出市です。
この街は3年前に単独で市制施行した街です。
中心部は岩出駅、岩出市役所、国道24号線、紀ノ川に囲まれた一画になると思いますが、密集感のある商店街
は形成されておらず、和歌山市、或いは大阪の衛星都市の側面が色濃く出ている街並みです。市の北部に新興
住宅地が集中しており、これらの住宅地が人口増加に寄与しているようです。

粉河
次いで、粉河の町を訪れました。ここは現在は打田町や那賀町などと合併し、紀の川市となっています。
この街は粉河寺という寺院の門前町として栄えた街です。粉河駅から粉河寺までの間の県道124号線沿いに「とん
まか通り」という商店街が形成されています。
この商店街は距離も長く、密集感もある商店街です。以前、掲示板に田辺市の商店街に似ている旨の投稿があり
ましたが、確かに外観は似ているな、と感じました。
ちなみに途中、車窓から見た打田や名手にも商店街が確認できました
 ←粉河・とんまか通り商店街

妙寺
次に訪れたのは、かつらぎ町の妙寺です。
この街は簡裁があるので、それなりの中心性を持つ街なのかと思っていましたが、商店街は妙寺駅付近の国道
24号線沿いと、その一つ南に並行して伸びる通り沿いに椿会という商店街が形成されていましたが、全体的に苦
戦気味だと感じました。粉河、高野口と比較的大きな街に挟まれている為、このくらいの規模なのは頷けます。簡
裁が立地しているのは、何か政治的な駆け引きでもあったのかも知れません。

高野口
高野口地区は以前は単独町制を施行していましたが、現在は橋本市と合併しています。
この地区はその名が示す通り、高野山への登山口として栄えた街で、近代以降はパイル織物の一大生産地として
知られています。また、街中には大和街道と高野街道と言う二つの街道が通っており、この街道筋を中心に歴史を
感じさせる商店街が形成されています。高野口駅から南方向へ、紀ノ川の北側まで商店街が断続的に伸びていま
す。規模としては単独で市制を形成していても違和感がないほどの規模です。
ちなみにこの街には「ババタレ坂」という珍奇な名前の坂があります。これは高野口駅へ人を運ぶための牛馬が急
な坂で糞をしていたためについた名前だそうです。関西では糞の事を「ババ」と言います。

九度山
九度山町の中心駅、南海九度山駅は急な坂道の上と変わった場所に立地しています。
九度山町の商店街は県道13号線の北側に「真田のみち」と名づけられた商店街が形成されています。この「真田」と
は、戦国時代の武将・真田昌幸、幸村親子の事で、関が原の戦いの後、当地に隠遁させられていた事に由来します。
商店街の電柱には真田十勇士の姿が描かれており、和菓子屋には「真田最中」の幟がはためいています。また、至
る所に真田六文銭があしらわれています。山がちな地形もあり、まるで長野県か山梨県にいるかのように錯覚してし
まいます。

高野
この日の最終目的地は高野町です。
九度山からは国道370号線と480号線でアクセスするのですが、この道がかなり急な山道でした。急な山道を抜けると、
急に街が拓けていました。密教の総本山だけあり、アクセスするのも大変な場所にあります。
街自体は至って普通の観光地です。人口5千人の町の商店街としてみるとやはり立派な商店街だと思います。
ただ、前述の通り、アクセスするのに難儀する場所ですし、路線バスの時刻などを見ると、あまり日帰りで訪れやすい
所ではないようで、観光地としてはやや寂しい感じがしました。
 ←高野山・壇上伽藍

この日は、このまま大阪まで戻り、夕食を摂った後、サーバー管理人兄弟とカラオケに行きました。
ちなみに私の歌の趣味はこのコンテンツの「本日のBGM」を一通り見て頂ければお解かりかと思いますが、いわゆる
「昭和歌謡」と言う分野に偏っています。

私の好きなものと言えば、街めぐりと昭和歌謡を真っ先に挙げるのですが、それ以外にも「ゆるキャラ」と呼ばれるような
キャラクターが大好きです。
和歌山県の「ゆるキャラ」と言えば、なんと言っても和歌山県警のマスコット・きしゅう君です。
「かわいい」とは思いませんが、見れば見るほど、味が出てくるこのマスコット、和歌山県内では頻繁に見ることが出来ま
す。
ちなみに今回のタイトルは「なかなかおもしょいとこじょ=なかなか面白い所だよ」という和歌山弁と地名をかけて付けて
みました。
 ←きしゅう君

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私の近況
★実家にいる間に色々食べ過ぎて、2キロほど太ってしまいました。

【本日のBGM】
「浮世絵の街」内田あかり(作詞・石坂まさを 作曲・川口真 編曲・川口真 1973年)
あーあなたの匂い 捨てられないわ
恋の絆 恋の絆 千切っても 千切っても
女ごころの哀しみに
そっと浮かぶの 浮世絵が